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ミッドナイトバレーの秋、レゴ®「町長の館」が刻む止まった時計

2026年9月13日

九月に入り、レゴ® ショップの公式サイトでは早くもハロウィンをテーマにした特設ページが公開されています。今年その一角に加わったのが、9月1日に発売された新しい大人向けコレクション「ミッドナイトバレー」の第一弾、レゴ® アイコン「町長の館」(11383)。夏の終わりとともに店頭やオンラインの棚が秋色に切り替わる、毎年恒例の光景です。ただし今回登場したのは、かぼちゃやお菓子をモチーフにした従来のハロウィン雑貨ではなく、18歳以上を対象にした本格的な建築モデル。レゴ® のラインナップにゴシック建築という新しい語彙が加わった瞬間になります。

レゴ® は近年、大人向け市場を意識した「18+」シリーズを着実に拡大してきました。花束や名画、名車の再現モデルが代表例ですが、そこに「不気味な町」という舞台設定を掲げるシリーズが登場するのは今回が初めて。ミッドナイトバレーは、住人の姿が見えない廃れた町を舞台にした連作として構想されているとみられ、町長の館はその世界観を提示する最初の一棟という位置づけ。ハロウィンという季節限定の記号ではなく、通年で飾れるダークファンタジーのインテリアという打ち出し方は、これまでの季節商品としてのハロウィングッズとは一線を画しています。

町長の館は1,420ピースで構成される2階建ての洋館モデル。古びた大樹に侵食されたような外壁や、傾いた煙突など、朽ちかけた建物の質感が細部まで再現されています。内部には甲冑や暖炉、針が止まったままの振り子時計、書棚や絵画といったゴシック様式の調度品が並び、暗闇で光る仕掛けを持つキャラクター3体、さらに黒猫とネズミのフィギュアが付属。窓から漏れる明かりの向こうに誰かがいるような、静かな不穏さを組み立てながら味わえる一棟です。

ブリックウォッチが確認した範囲では、町長の館(11383)は、9月12日時点で在庫のある出品が減少。9月13日8時頃の時点では再び回復していることを確認しています(楽天市場内・当サイトが同定できた出品のうち)。発売から2週間足らずでの小さな増減ですが、大人向け18+セットとしては初動の動きとして注視できる範囲の変化です。

針が止まったままの時計を抱えて、町長の館は今年もどこかの棚の上で秋を迎えます。住人の姿はどこにも見当たらず、明かりだけが窓の奥にぼんやりと灯ったままです。ミッドナイトバレーという町に次の一棟が加わる日を待つ、静かな佇まいを見せています。

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